虫除け剤に使われる有効成分といえば、代表的なものがディートです。

しかし、近年イカリジン(英:picaridin)という忌避成分が注目されているんですよ。今年からDF(ディートフリー)と名前の付いた虫除けスプレーが増えていますが、これがイカリジンタイプの虫除けスプレーですね。

「イカリジンなんて聞いたことがない…」という人が多いかもしれません。ディート・イカリジンどちらも共に優れた忌避成分ですが、現在では古くから使われていたディートよりイカリジンンに注目している人が多いのです。

では一体イカリジンのどの部分がディートよりも優れているのでしょう?このページでは、イカリジンとディートそれぞれの効果や安全性などを比較しながら、詳しく説明していきます。

イカリジン(ピカリジン)とは?

そもそもイカリジンとはどんな成分なのか、特徴をご説明していきますね。

イカリジンは、虫を寄せつけない忌避剤として使うために作られた化学物質です。あくまで忌避剤ですので、殺虫効果はありません。

イカリジンは1986年にドイツで開発され、蚊、ダニ、ブヨなどの触覚に作用して、私たちの肌から発生している二酸化炭素などを察知する能力を鈍らせ、吸血を防ぐ効果があります。

現在ではイカリジンは50ヵ国以上の国々で使用されています。日本で認可されたのは2016年と、つい最近のことです。これまでは、虫除け剤の成分と言えばディートが主流でしたというか、ディートしかなかったんですよね・・

ディートもイカリジンと同じ化学物質で、肌につけることで蚊などの虫が着地を嫌がり、吸血を防ぐことができます。

イカリジンの虫除け製品への配合量について

昨年の夏まではイカリジンは5%以下の製品が発売されていましたが、蚊を媒介とする感染症から身を守るために現在は15%まで配合量を高めた製品が認められています。

ディートの配合量(濃度)については、12%が上限だったものが、30%の上限へと引き上げられています。

ですので、これからは虫除けスプレーを購入する際は、虫除けの有効成分の濃度を良くチェックしてから購入することが大切です。

イカリジンを使うことのメリットとは?

では、一体イカリジンとディートの違いはどこにあるのでしょうか?イカリジンタイプのメリットを見ていくことにしましょう。

肌への刺激がない

ディートは刺激の強い成分のため、皮膚や粘膜に炎症を起こす可能性があるとされており、厚生労働省では子供への使用制限も目安として設けています。

対してイカリジンは肌への刺激が少ないという報告がされており、子供にも安心して使える虫除け剤として販売されています。

米国疾病対策・予防センター(CDC)もイカリジンをディートの代替として推奨しています。イカリジンはディートと並ぶ効果を発揮し、しかもより安全性の高い成分として世界中から注目を浴びています。

現状副作用の問題がない

イカリジンは、現状では副作用の問題がないという報告がされています。

ディートも、今までに薬事法に基づく副作用は報告されていませんが、低用量でも毒性があるという研究結果も出ていることから使用に注意が促されています。

匂いが少ない

イカリジンタイプの製品は、ディートタイプの虫除けスプレーに比べてほとんど匂いがありません。

そのため、虫除け剤特有(ディートタイプ)のツーンとした強烈な臭いが苦手…という人にも使いやすくなっています。

繊維やプラスチックにも影響なし

実はディートは合成繊維やプラスチック、塗装などを傷めてしまう場合があります。知らずに使用して、合成繊維を使った衣類やカバンなどがネチャついてしまったことはありませんか?

イカリジンタイプの虫除けスプレーは繊維やプラスチック・塗装面に与える影響が少ないとされています。

イカリジンタイプの虫除けスプレー商品についてはこちらの記事で紹介しています。

おすすめ虫除けスプレーを一挙に紹介!

安全性が高く、効果も高いイカリジン

イカリジンは肌や物への刺激も少なく、子供でも使えると聞くと「効果が弱い?」と思うこともあるかもしれませんが、決して虫除け効果が劣っているわけではありません。

配合量にもよりますが、ディートと遜色ない効果を発揮することが分かっているんですよ。

まだ認可されて間もない成分ですが、ディート商品からイカリジン配合の商品にシフトしている人も多いようです。

ディートタイプは苦手、アロマタイプは効き目が弱いと困っている人は、今年の夏はイカリジンタイプの虫除けスプレーをぜひチェックしてみてくださいね!