昔から夏の必需品と言えば蚊取り線香ですよね。

しかし最近は、虫よけスプレーや電気蚊取り器など蚊の対策用品がいくつかあり、そちらを使用している人も多いのではないでしょうか?

ただ、実は蚊取り線香にはすごい効果がたくさんあり、今でもその人気は不動です!

今回は、蚊取り線香の効果や特徴・使い方について詳しく紹介します。

蚊取り線香の特徴

蚊取り線香の多くは、除虫菊の地上部分を乾燥させた粕粉や、タブ粉、でんぷん、ピレスロイド、染料から成っています。蚊取り線香の特徴として、渦巻き型の形態をしているものがほとんどです。

蚊取り線香の中には、健康などの観点から、除虫菊の花に含まれる天然の殺虫成分ピレトリンのみを使った蚊取り線香もあります。

形状は、よく見かける渦巻き状のタイプ以外にも、粉末状や棒状の蚊取り線香が存在します。色は、緑色がほとんどで、日本では和歌山県有田市付近などで生産されています。

蚊取り線香の臭いは、除虫菊特有のにおいを持つものが多いですが、最近はアロマタイプの蚊取り線香なども売られています。

蚊取り線香の歴史

1890年、和歌山県出身の上山栄一郎が、線香に除虫菊を練りこむことを考案して出来たのが世界初の「金鳥香」という棒状の蚊取り線香です。

しかし、長時間の燃焼ができないことや、倒れて火災が発生するなどの問題点から、現在では最もよく見かけるようになった渦巻き状の蚊取り線香ができました。このデザインによって、かさばらないのに長時間の燃焼が可能になるというメリットが生まれました。

余談になりますが、上山氏はアメリカで植物輸入会社を営むH.E.アモア氏より除虫菊の種子を譲り受ました。このH.E.アモア氏を上山氏に紹介したのが福沢諭吉氏です。やはり、歴史上の偉人と呼ばれる方は、人とのつながりが深いんですね。

蚊取り線香の使い方

渦巻き状の蚊取り線香は、中心部分を金属製でY字突起の線香立てに固定して使います。蚊取り線香の使い方は、この固定した線香に火をつけるだけです。その際、灰が落ちるので、受け皿として金属製の線香皿や陶器の蚊遣器などが用いられます。

豚の形をした蚊遣器はテレビコマーシャルなどでも見る機会がありますよね。一般に、蚊取り線香が複数枚入った状態で売られている製品には、線香立てや線香皿も一緒に入っていますが、夏を興じるために蚊遣器(蚊取り線香ホルダー)などを用いるのも楽しいですね。

蚊取り線香ホルダーは見た目にも楽しい物やインテリアとして使えるものも増えているため、蚊取線香を使用する場合にはひとつ持っておくのがおすすめです。

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また、屋外での利用向けにフック付きの吊り下げ型の線香皿もあります。屋外にたくさん蚊取り線香を置きたいという場合は、清涼飲料水の空き缶に水を入れ、プルトップを起こして線香の中心部を挟んだり、線香中心部に細い針金を刺し、それを地中に刺したりして使うこともできます。

どこで使用する際にも、近くに燃え移るものがないように配慮することが大切です。屋内で利用する時は、蚊の侵入口である玄関先や窓辺に置くと良いでしょう。蚊が家に入ってくるのをシャットアウトすることができます。また、屋外で使用するときは、風上に置いておくとこで効果がアップします。

蚊取り線香の効果

蚊取り線香が蚊に効果を示すのは、「ピレスロイド」という殺虫成分が含まれているからです。

ピレスロイドには、除虫菊由来の天然殺虫成分であるピレトリンに似た効果を持ち、他の殺虫成分にはない優れた特徴を持ちます。煙が蚊を殺すと思われている方もいますが、実はそうではありません。

煙に含まれるピレスロイドが空気にのって拡散され、蚊に効果を示しています。つまり、煙によって効果は広がりますが、火がついていない状態でも成分は拡散されているのです。

ピレスロイドは、蚊の呼吸を止めたり神経を麻痺させる殺虫成分です。また、蚊取り線香には、蚊を殺すだけでなく、蚊を近づけないようにする忌避効果や隠れている蚊を外に出させる追い出し効果があります。

効果のある範囲

バーベキューなどアウトドア時に蚊取り線香を焚いているのに効果がなく、蚊に刺されてしまったということはありませんか?

実は、蚊取り線香には効果的な範囲が決まっています。蚊取り線香の効果のある範囲は、大体半径2メートルほどで、6畳ほどと言われています。

特に屋外での使用は、煙も流れてしまうため、効果が薄れてしまいます。つまり、風向きにも影響を受けますし、においが感じられない場所ではほとんど効果を示さないと思っておいた方が良いでしょう。

密閉された空間や、空気の流れにくい場所で使用することで効果が高まりますので、寝室などに置いて寝ることで蚊に刺される心配は激減します。

効果の続く時間

商品によって効果の続く時間は異なりますが、一般に小さいサイズで2~3時間、通常サイズで6~7時間、大きいサイズで12時間となっています。

風が強いところでは効果の持続時間が短くなりますので注意しましょう。

蚊取り線香の安全性

蚊取り線香に含まれるピレスロイドは、恒温動物の体内では分解されて体外に排出されるという性質を持ちますので、人体に影響を与えることはほとんどないと言われています。

しかし、子どもが間違って口に入れてしまった場合などは、すぐに口をすすいで様子を見ましょう。嘔吐や下痢、しびれ、頭痛などの症状が出てしまうことがあります。

また、カブトムシや鈴虫などの昆虫や魚類、爬虫類、両生類を飼われている場合にも注意が必要です。ピレスロイド系の成分は、蚊だけでなくその他の昆虫や魚類にも影響を及ぼしますので、蚊取り線香を使っている間は別室に移したり水槽にカバーをつけたりするなどの対策を取るようにしましょう。

蚊取り線香で夏を快適に!

蚊取り線香は火を使うという点や、煙が出るという点から他の虫除けグッズを選択する方も増えています。

ですが、やっぱり蚊取り線香の匂いを嗅ぐと夏が来たな~という思いと共に、どこか懐かしい気持ちになるものです。

蚊取り線香は、庭仕事など屋外での作業には今でもとても効果的な蚊対策グッズです。

屋外での作業が多い方は、蚊取り線香を上手く使って蚊から身を守るといいですね。