暑い時期になってくると増えてくるのが蚊の被害ですね。

外はもちろん、家の中にもどこからか入ってきて…「いつの間にか刺されていた」なんて経験をしている人は多いと思います。

ここでお伝えするのは、そんな蚊の種類について。

実は蚊にもいろいろな種類がいて、それによって被害に合いやすい時間や痒みも変わってくるんですよ。どんな蚊がいるのか、少し詳しく見ていきましょう!

蚊の基礎知識

蚊は全部で何種類いるの?

現在、世界には約3000種類もの蚊がいることが分かっています。

そのうち約2500種類は熱帯地域に生息しており、日本国内では約100種類が確認されています。

全種類のうち、病原体を運ぶ蚊は300種類ほど。病原体を持っている動物を蚊が吸血し、その蚊が人間を吸血することで病原体が移って、感染症を引き起こす可能性があります。そのため十分な注意が世界で呼びかけられています。

蚊はみんな血を吸う?

全ての蚊が血を吸うと思われがちですが、実はそうではありません。中には血を吸わない種類の蚊もいます。血を吸う蚊は全体の種類の約4分の3ほどです。

また基本的に血を吸うのはメスの蚊だけ、という特徴もあります。人間が発する二酸化炭素や、皮脂の匂い、体温などを察知して近寄ってきます。

メスの蚊は産卵のために、自分の体の約3倍もの重さの血も吸うことが分かっているんですよ。対して、オスの蚊は血を吸いません。花の蜜や、植物についている露(水)を吸いながら自然界に生息しています。

蚊に刺されると何で痒くなるの?

蚊に刺されると、血を吸い取られるだけではなく“抗凝血作用物質”が含まれた唾液が皮膚内に注入されます。抗凝血作用物質とは、血液が固まるのを防ぐ物質のことです。

この物質によって肌にアレルギー反応が起こり、痒みが出てしまいます。

日本で多く見かける蚊の種類

では、ここ日本では主にどんな蚊が見られるのでしょうか。代表的な種類と、その特徴を見ていきましょう。

ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカ

・ヒトスジシマカの見た目
蚊、と言えばこのヒトスジシマカという種類を思い浮かべる人が多いかと思います。黒色で、背中、足の関節などに白い筋が入っている蚊です。日本では“ヤブ蚊”とも呼ばれています。体長は4.5mmほど。他の蚊と比べるとやや小ぶりです。

・ヒトスジシマカ多く見かける場所
空き缶や植木鉢に溜まった雨水、水たまりや川辺など、水のある所で多く繁殖し、基本的に外で多く見かけます。

・吸血
昼から夕方にかけて多く吸血する蚊で、刺されると強い痒みを伴うのが特徴です。

・感染症のリスク
デング熱、ウエストナイル熱、ジカ熱などを引き起こすウイルスを媒介する蚊としても知られています。日本でも2014年にデング熱の感染症が広まったことから、ヒトスジシマカへの警戒が強まっています。

※デング熱…2~7日間ほど、発熱、頭痛、関節痛、発疹などが見られます。ウイルスに対する薬剤やワクチンは今のところありません。

※ウエストナイル熱…インフルエンザに似た症状が数日続きます。日本で感染者は報告されていませんが、外国にわたるときは注意が必要。

※ジカ熱…軽度の発疹や発熱、筋肉痛や倦怠感などがあります。退治の成長に影響を与える可能性も。中南米を中心に感染が多数報告されています。

アカイエカ

・アカイエカの見た目
全体的に茶褐色をしています。体長は5.5mmほど。ヒトスジシマカよりもやや大きめです。

・アカイエカを多く見かける場所
主に家の中で多く見られる蚊です。昼間は壁や天井などに潜伏しています。

・吸血
夕方から夜にかけて吸血を行います。痒みが長引くのが特徴です。

・感染症のリスク
日本脳炎、ウエストナイル熱などのウイルスを媒介する蚊として知られています。蚊が持つウイルスに免疫がない小さな子供は特に注意する必要があります。また犬や猫などのフィラリア感染症を引き起こすこともあります。

※日本脳炎…高熱、頭痛、嘔吐などで発症します。死亡率も高く、生存した場合も脳の後遺症が残るリスクが高い病気です。厚生労働省も子供へのワクチン接種を推奨しています。

※フィラリア感染症…犬や猫の心臓や動脈にフィラリアという寄生虫が寄生し、血流を悪くしてさまざまな障害を引き起こします。

チカイエカ

チカイエカ (作者 Walkabout12 (投稿者自身による作品)
[GFDL または CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で)

・チカイエカの見た目
全体が茶褐色、体長は5.5mmほど。アカイエカの亜種されており、アカイエカとほぼ同じで見た目をしています。

・チカイエカを多く見かける場所
チカイエカはその名の通り、ビルの浄化槽や地下鉄の駅構内など、地下の水源で多く発生します。

・吸血
チカイエカは気温が低くても産卵することができます。そのため一年中見られる蚊で、冬でも刺される場合があります。

また、チカイエカは最初の産卵に血を必要としないという面白い特徴があります。地下ではまんぞくな吸血をできないこともあるため、無吸血産卵を身につけたのですね。

・感染症のリスク
フィラリアなどの寄生虫を媒介することが分かっています。またウエストナイル熱を媒介する危険性もあります。

一番大切なのは予防すること!

痒みをすぐになくすことはできませんし、感染症については治す薬がないものもあります。

つまり一番大切なのは蚊に刺されないように対策をとること。

普段から虫除けや殺虫アイテムを利用して刺されないように注意しておきましょう。