蚊のいる風景というのは、日本の夏の風物詩のようなものですね。

夏場蚊はどこにでも存在して、よほど特殊な事情がない限り、生まれてから一度も蚊に刺されたことがないという方はいません。蚊に刺されるのは当たり前のことなんですね。

ですが、最近は蚊に刺され後の痒みだけでなく、深刻な感染症などの望まない置き土産をもらうこともあります。そのため以前より積極的に蚊対策に取り組んでいく必要があります。

そこでこのサイトでは、蚊対策に有効なグッズや、蚊の生態などについて詳しく紹介して行こうと思います。

蚊はなぜ血を吸うの?

そもそも蚊はなぜ血を吸うのでしょうか?

蚊が血を吸うのは、産卵のためです。

正確に言うと蚊は産卵する卵の数を増やすための栄養分として血が必要になるんですね。そのため、血を吸うのは決まってメスの蚊です。

と言っても、これは私たちが良く血を吸われるアカイエカやヒトスジシマカの話で、蚊の中には無吸血でも産卵する種類も多数存在します。

また、ビルの下に住むチカイエカは、一度目の産卵には血を必要としないという面白い特徴を持っています。蚊の種類によってその生態も全く違うということが明らかになっていますが、吸血する蚊に関してはなんらかの対策が必要です。

なぜ蚊対策が必要?蚊による被害の現状

日本では蚊に刺された後に残るのは、ほとんどの場合痒みだけです。

そのため、痒みさえ我慢できれば蚊の対策もそれほど必要ありませんが、世界に目を向けると蚊による被害は日本とはかなり事情が異なります。

蚊の被害に関しては、ビルゲイツ氏のブログが以前話題になりましたね。

マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏はgatesnotesというブログを運営されていますが、このブログで発表された、「The Deadliest Animal in the World(世界で最も恐ろしい生物)」という記事が蚊についての危険性を警告しています。

What would you say is the most dangerous animal on Earth? Sharks? Snakes? Humans?

Of course the answer depends on how you define dangerous. Personally I’ve had a thing about sharks since the first time I saw Jaws. But if you’re judging by how many people are killed by an animal every year, then the answer isn’t any of the above. It’s mosquitoes.

When it comes to killing humans, no other animal even comes close. Take a look:

<Google翻訳>

地球上で最も危険な動物は何ですか?サメ?ヘビ?人間?

もちろん、答えはあなたが危険を定義する方法に依存します。個人的に私は初めてジョーズを見たので、サメについてのことがありました。しかし、毎年何人が動物によって殺されたかで判断しているなら、答えは上記のものではありません。それは蚊です。

人間を殺すことに関しては、他の動物も近づくことはありません。見てみましょう

gatesnotesによると、毎年70万人以上の方が蚊の媒介する感染症が原因で命を落としています。蚊の影響で命を落とす人の数は、人やその他の動物を全部足したものよりも圧倒的に多くなっています。

特にアフリカではマラリアで毎年60万人の方が亡くなっており、早急な対策が必要な状況です。

蚊の飛行距離では他の大陸から日本まで飛んでくる事は不可能ですが、人の移動がスムーズになったグローバルな社会では、危険な病原体もやすやすと日本にも入りこんできます。

この病原体を蚊が媒介して感染を広げるということは十分に考えられますので、これからの時代は蚊対策の意識を普段から少し上げておくことが重要です。

おすすめの蚊対策グッズは?

蚊対策には大きく分けて2つの考え方があります。

  • 殺虫効果のあるアイテムで蚊を退治してしまうこと
  • 忌避剤や物理的な障害で、吸血させないこと

この考え方から、蚊対策に使われる成分は殺虫剤と忌避剤に分かれます。自身のライフスタイルなどに合わせて気に入った虫除けグッズを選んで使用しましょう。

ではここからは、蚊対策におすすめのグッズを紹介します。

虫除けスプレー

外出時の蚊対策といえば、虫除けスプレーが思い浮かびます。虫除けスプレーは手軽に使えて、携帯性にも優れているため大変便利な蚊対策グッズです。

この虫除けスプレーは、アロマタイプ・ディートタイプ・イカリジンタイプの3種類に分けることができます。これらの虫除け成分は忌避効果を持ち、蚊取り線香などに使われるピレスロイド系の成分は殺虫効果を持つという違いがあります。

当サイトではさまざまな虫除けスプレーを実際に使用して、おすすめ虫除けスプレーを探してみました。興味のある方は虫除けスプレーについて書いた記事があるのでご覧下さい。

おすすめの虫除けスプレーはこちら

アロマタイプ

通常の虫除けスプレーに含まれる有効成分を避けるために、最近ではアロマタイプの虫除けスプレーを選ぶ方も増えています。

天然ハーブを使ったアロマの中には、虫の嫌がる匂いを出すものがあります。

虫の嫌う成分は、ゲラニオール、シトロネロール、ソトロネラールなどがとくに有名です。これらの成分を含むハーブは、レモンユーカリ、レモングラス、ゼラニウム、シトロネラなどがあります。

これらのハーブを上手く配合して香りを身にまとうことによって、蚊から身を守ることができます。香りで蚊を遠ざけることから、肌に直接スプレーする必要がないのも人気の理由ですね。

ディートタイプ

現在発売されている虫除けスプレーのほとんどのものがこのディートタイプです。比較的安価でとても高い虫除け効果を得られる事から、夏の必需品として長年活用されています。

しかし、ディートタイプは小さな子どもへの使用制限があったり、合成繊維やプラスチックを傷つけてしまうといったデメリットもあります。

虫除けスプレーに入れるディートの配合量は、医薬品が12%以下、防除用医薬部外品は10%以下と定められていました。しかし感染症などから身を守るために2016/6/15付でディートの配合量は30%まで認められるようになっています。

ディートの安全性を疑問視する声もありますが、日本ではディートを原因とする、薬事的な重大な事故は起きていません。

アウトドアでの蚊対策や、蚊の媒介を原因とする感染症が流行りそうな場合は、高濃度にディートを配合している商品を使うと良いですね。

イカリジンタイプ

最近までは、虫除けといえばディートタイプかアロマタイプの2種類でしたが、2016年よりイカリジンタイプの虫除けスプレーが発売されています。

イカリジンはディートに代わる忌避剤としてドイツの会社が開発した成分で、世界50カ国以上の国々ですでに採用されています。日本でも2016年よりこのイカリジンタイプの商品が開発・販売されるようになっています。

イカリジンはディートのような、小児への使用制限や、合成繊維を痛めるといった作用がないため比較的使いやすい成分です。アロマタイプは物足りないけど、ディートは避けたいという方はイカリジンタイプの虫除けスプレーがおすすめです。

伝統的な蚊対策と言えば蚊取り線香!

蚊取り線香

日本での伝統的な蚊対策と言えば蚊取り線香です。夏の風物詩といえるほど、日本人にはなじみの深いものですよね。

蚊取り線香は殺虫作用のあるピレスロイド(又はピレトリン)という成分を線香に混ぜ合わせたものです。ピレスロイドは優れた殺虫効果を持つ成分ですが、人が吸いこんでも体内で酵素によって分解されて排出されるという特徴があります。

蚊取り線香は煙が発生するという点から、屋内で使用されることは少なくなっています。しかし、今でも庭いじりなど屋外での作業時にはかかせない便利なグッズです。

効果絶大のワンプッシュタイプ!

蚊に対する殺虫効果が絶大だと巷で噂されているスプレー式の蚊取り。天井に向かってワンプッシュするだけで、12時間~24時間ほど殺虫効果が持続します。

キンチョー・フマキラー・アースなどから発売されており、どの商品を選んでも高い殺虫効果を発揮します。

このワンプッシュタイプの有効成分は、トランスフルトリンやメロフルトリンというピレスロイド系の殺虫成分です。この成分は、壁などに付着しやすい性質を持っています。蚊は部屋の中では飛んでいる事より、壁や天井でじっとしている時間が長いため、休憩しようと止まったところを狙い撃ちにするんですね。

人体に対する毒性は極めて低く、1日ワンプッシュの使用で90日~200日使えます。電気も火も使用しないため、経済的にも優れたアイテムですね。夏場「蚊の羽音が気になって寝れない!」という方におすすめです。

蚊帳で物理的に蚊対策!

蚊帳も日本の夏の風物詩のひとつと言えるでしょう。蚊帳の歴史は古く、古代エジプトですでに使われていたのではないかと言われています。日本でも江戸時代にはすでに庶民に普及していた様ですね。

現在では伝統的な日本家屋が減少し、どの家庭にも網戸が普及したため蚊帳の使用人口は少なくなっています。

しかし、虫除け用の薬品はいくら安全といっても、小さなお子さんのいる家庭で使うのは躊躇してしまいます。こういった場合に、薬剤を一切使用することなく物理的に蚊対策できるという点では優れたアイテムです。

また蚊帳で一定のスペースを遮ることで、子供は秘密基地のような感覚で楽しむ事が多いです。子供さんと夏の夜を楽しめる点もおすすめポイントのひとつです。

蚊の発生を抑えるには?

家の周りの蚊の発生を抑えるには、根本的な解決が必要です。

蚊は水場に卵を産みつけますが、この水はかなり少量でも幼虫(ボウフラ)が孵化することが可能です。また、水分がなく乾燥した卵も、新たに水分を得ると孵化することができるためいつもは乾いているからと安心してしまうのも良くありません。

水の溜まるものは廃棄するか、水が溜まらないように工夫することが大切です。どうしても水をはりたい場所は、メダカなどを飼うとボウフラを駆除してくれます。

また家の周りの排水溝などには、定期的に専用の液材を撒くと手早くボウフラの駆除をすることができます。

蚊を媒介とする感染症の広がり

蚊と人とのかかわりはとても深いものです。紀元前467年のシドニウス・アポラリナルの著書には蚊の記述があり、紀元前300年ごろのアリストテレスの著書にも蚊について触れられています。蚊については歴史を通して常に言及されています。

古来より蚊による感染症に悩まされてきた人類ですが、その感染症を抑えることには成功しているのでしょうか?

実は蚊による感染症は、ドンドンと広がりを見せています。技術の進歩した現代になぜ感染症が広がるのかというと、単純に蚊の個体数が増えたためです。医療などが発達し、人口が増えたおかげでメス蚊の餌(私たち)が豊富になり、卵を多く産めるようになったんですね。

蚊を媒介とする感染症は一部地域の問題だと感じてしまいますが、蚊は飛行機に乗って異国の地へ旅する事もめずらしくありません。そのため、空港近くではその国には存在しないはずの種類の蚊が見つかることが多々あります。また、ウィルスに感染した人が他の国に移動することもよくあることです。

近年のデング熱のように、国内で新たな感染症が流行ることも予想しておかなければいけません。そうなった時にパニックにならない為に、蚊対策についての正しい知識を得ておきましょう。

蚊対策を万全にして夏を快適に!

このページでは色々な蚊対策グッズを紹介してきましたが、興味を引くものはありましたか?

日本では比較的安全ですが、蚊を原因とする感染症はけっしてあなどって良いものではありません。

夏場はどうしても日焼け対策や汗対策に力を入れて忘れてしまいがちですが、夏を快適に乗り切るには、蚊対策を万全にしておくことも重要です。

今年の夏は、蚊対策を万全にして夏を快適に乗り切りましょう!